予防接種は携帯電話・PCからも予約できます。
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・上記のアドレスにアクセスしていただき、
診察券番号を入力していただければ、
予約が行えます。
(初めての方は先に患者登録をお願い致します。)
・予約時間の10分前までにご来院ください。
定期予防接種(無料)
予防接種 | 回数 | 接種をはじめる年齢 |
Hib(インフルエンザ菌b型) | 4(初回3回追加1回) | 生後2ヵ月 |
肺炎球菌 | 4(初回3回追加1回) | 生後2ヵ月 |
B型肝炎 | 3回 | 生後2ヵ月 |
四種混合 | 4(初回3回追加1回) | 生後3ヵ月 |
BCG | 1回 | 生後5〜 8ヵ月未満 |
麻しん風しん混合(MR)1期 | 1回 | 1才 |
麻しん風しん混合(MR)2期 | 1回 | 年長児(小学校入学前の1年間) |
日本脳炎 | 基礎免疫3回(初回2回 追加1回)、9才で4回目 | 3才(生後6ヵ月から可能) |
二種混合(DT) | 1回 | 11〜13才の誕生日の前々日まで |
子宮頸がん予防ワクチン | 2〜3回 | 小学6年生となる年度の初日(4月1日) |
水痘 | 2回 | 1才 |
ロタウイルス | 2~3回 | 生後2ヵ月(初回接種は生後14週6日までが望ましい) |
任意予防接種
予防接種 | 回数 | 接種をはじめる年齢 |
おたふくかぜ | 2回 | 1才 |
インフルエンザ | 1~2回 | 生後6カ月以上 |
ヒブ(ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型)は細菌性髄膜炎、喉頭蓋炎、肺炎などを起こします。細菌性髄膜炎の始まりはかぜなどと区別がつきにくく、このため診断が遅くなりがちです。その後にけいれんや意識障害が出てきます。そのうえ、抗菌薬が効かない耐性菌も多く、治療は困難を極めます。亡くなる子どもも5−10%いて、脳の後遺症が30%くらいに残ります。のどの奥に起こる喉頭蓋炎でも大変重症になり、死亡することも少なくありません。生後2ヵ月になったらすぐに接種しましょう。
肺炎球菌は細菌性髄膜炎、重い中耳炎や肺炎、菌血症や敗血症を起こします。細菌性髄膜炎の早期診断は難しく、診断がついても抗菌薬が効かない耐性菌が多く、治療は困難を極めます。亡くなる方が10%前後、発達・知能・運動障害、難聴などの後遺症率は30-40%くらいです。また、肺炎を起こした場合も、ウイルス性肺炎と異なって、大変重症です。中耳炎の場合でも、耐性菌が多いので、重症で治りにくくなります。生後2ヵ月になったらすぐに接種しましょう。
ジフテリア・百日せき・破傷風・不活化ポリオワクチン(DPT-IPV)の4種類の混合ワクチンです。
ジフテリア菌がのどについて炎症がおこり、空気の通り道がふさがり(クループ)、そのために死亡することもあります。また、ジフテリア毒素により神経のまひや心臓の筋肉に障害をおこすことがあります。
百日せき菌と呼ばれる細菌がのどなどについてコンコンコンコンという短いせきがみられ、そのうちに顔が真っ赤になり息ができなくなります。母親からもらう免疫力が弱いために新生児でもかかることがあり、6か月以下とくに3か月以下の乳児が感染するとそのまま息が止まって、死亡することもあります。また、血液の中の酸素が減って、脳症(低酸素性脳症)も起こすこともあります。この時期を何とか乗り切ると少しずつせきがおさまってきますが、完治するまで2~3か月かかり、これが百日せきと言われる理由です。日本では、年間1万人くらいかかっていると推定されます。年長児や大人でせきが長引くときは、百日せきのこともあります。
破傷風菌が傷口から入って体の中で増え、筋肉をけいれんさせる破傷風菌毒素を大量に出すためにおこる病気です。深い傷だけでなく、ガーデニングなどでできる小さな傷でもおこります。人から人へうつる病気ではありません。呼吸ができなくなって、亡くなる人は毎年10人以上います。
ポリオウイルスは口から入って腸の中で増え、再び便の中に排泄され、この便を介してさらに他の人に感染します。多くの場合、病気としての明らかな症状はあらわれずに知らない間に免疫ができますが、ウイルスが脊髄の一部に入り込み、主に手や足に麻痺があらわれ、その麻痺が一生残ってしまうことがあります。現在も残念ながら確実な治療法はありません。1980(昭和55)年の1例を最後に、現在まで野生の(ワクチンによらない)ポリオウイルスによる新たな患者は出ていません。しかし海外では、依然としてポリオが流行している地域があり、予防接種を受けない人が増え、免疫を持たない人が増えるとポリオの流行が起こる可能性があります。
結核菌を吸い込むと肺や脳を包む髄膜(ずいまく)などについて炎症をおこし、初期症状はかぜと似ていますが、小さな子どもでは微熱だけが続いたり、熱がでずに急に手足がまひしたり、何となく元気がなくなったり、笑わなくなったりなどの症状が見られることもあります。肺結核になることもありますが、肺には変化がないまま髄膜炎などの変化がおこることもあります。3~4歳以下の場合は粟粒結核(ぞくりゅうけっかく)という重い肺結核になったり、脳を包む髄膜につく結核性髄膜炎で死亡したり、重い脳障害がおこることがあります。
麻しんウイルスに感染して約10日の潜伏期の後に、まず熱と鼻水、せき、目やになどかぜと似た症状が出ます。発熱3~4日目から体に赤い発しんが出て、口の中に「コプリック斑」と呼ばれる麻しん特有の白いブツブツがみられます。高熱は7~10日間くらい続きます。合併症を起こしやすく気管支炎、肺炎、脳炎などが約30%の人におこり、肺炎や脳炎で亡くなる人も多数います。また、亜急性硬化性全脳炎(SSPE)という難病になることもあります。これは麻しんにかかって数年してから、知能の障害とけいれんがおこり、発病がわかります。残念ながら根本的な治療法はありません。
風しんウイルスに感染後約2~3週間の潜伏期の後に熱が出て、首のリンパ節がはれ、体に赤い発しんが出てきます。発熱するのは3~4日間ですが、熱の出ない人もいます。合併症として、風しん脳症が6,000人に1人におこります。また、数週間後に血が止まらなくなる血小板減少性紫斑が3,000人に1人見られます。妊娠初期の女性がかかると生まれつきの難聴、白内障(目のレンズの部分が白くにごって見えなくなる病気)、心臓病、精神運動発達遅滞などを持った先天性風しん症候群(CRS)の子どもが生まれることがあります。パパがワクチンを受けていないとパパから妊娠中にうつることがありますので、パパにも接種しましょう。
日本脳炎ウイルスは豚の血液の中で増殖し、蚊を媒介として人の体の中に入って感染します。かかっても多くの人は症状が出ませんが、一部の人に脳炎が起こります。一旦脳炎を発病すると致死率は20〜40%と高く、半数程度の方が重症の後遺症を残すといわれています。富山県のブタにもウイルスの保有が認められています。
子宮頚がんは、ほとんどが発がん性ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因となって発症します。 発がん性HPVは性行為により感染しますが、一生のうちに一度は感染するごくありふれたウイルスです。 子宮頚がん予防ワクチンは、「サーバリックス」(2価)、「ガーダシル」(4価)、「シルガード」(9価)の3種類あり、当院では「シルガード」をお勧めしています。規定の回数を接種すると予防率は90%になります。
ロタウイルスは乳幼児の胃腸炎の原因になります。嘔吐や下痢による脱水、まれに脳炎などの重い合併症を引き起こすことがあります。ワクチン(ロタリックス、ロタテック:飲むタイプの生ワクチン)は点滴や入院が必要になるほどの重症例を約90%減らします。生後2か月から接種をはじめます。決められた時期を過ぎると接種を開始できません。
B型肝炎ウイルスが体に入ると肝炎をおこし、長く肝臓にすみついて(慢性化・キャリア化)、肝硬変や肝臓がんをおこします。母親からの分娩の時に子どもにうつったり(母子感染)、父親や家族や友人、ウイルスに汚染された血液の輸血や性行為などでの感染(水平感染)が知られています。最近は、3歳以上で感染しても慢性化(キャリア化)しやすい遺伝子型AというタイプのB型肝炎が日本でも広がっています。知らない間にキャリアになった家族などから子どもへの感染もめずらしくありません。以前はB型の急性肝炎にかかっても治癒したらそれで完治と考えられていましたが、B型肝炎ウイルスの遺伝子は肝臓内に一生残ることが最近になってわかってきました。抗がん剤治療などで免疫力が低下すると重症の肝炎を発症するようです。肝炎になると疲れやすくなって黄疸(おうだん)が出ます。ただし症状はごく軽い場合も多くあります。現在、もっとも流行している遺伝子型AによるB型肝炎では慢性化(キャリア化)することも少なくありません。急性に発病した肝炎が急激に非常に重い症状になることがあります。劇症肝炎と呼ばれ、生命が危険になります。
慢性化して適切な治療をしないと子どもでも肝硬変、肝臓がんへと進展します。
無症状の子どもでも肝臓に住み着いた肝炎のウイルスは一生残り、免疫治療などで再発して、重症化することもあります。
水痘帯状疱疹ウイルス感染後2~3週間の潜伏期の後に、熱が出て、体に虫さされのような赤い斑点が出てきます。1日くらいでそれが水ぶくれになって、全身に広がります。強いかゆみもあります。熱は数日でおさまって、水ぶくれの所も黒いかさぶたがつくようになり、7日くらいでおさまります。脳炎や肺炎、皮膚の重い細菌感染症など多くの合併症が知られています。日本でも、約3,000人が重症化し、10人以上が毎年みずぼうそうで死亡しています。特に重症になりやすいのは、1歳前、7~10歳以上、アトピー性皮膚炎など皮膚の病気のある人などですが、健康な子どもや大人も重症になるのが問題です。
おたふくかぜウイルス(ムンプスウイルス)感染後2~3週間の潜伏期の後に、両方またはどちらかの耳下腺がはれてきます。発熱は起こることも、起こらないこともあります。症状が出ない(不顕性感染)場合もあります。またおたふくかぜ以外でも、耳下腺が腫れることもあります。周りでおたふくかぜが流行しているかどうかも診断の助けになります。おたふくかぜには多くの合併症があります。
無菌性髄膜炎が約50人に1人の割合で起こります。これを発症すると強い頭痛を訴え、嘔吐することもあります。
一生治らない重度の難聴になることがあります。約1,000人に1人の割合で、年間700人くらいがかかっていると推定されています。
脳炎が毎年約30人に起こっていて、障害が残ったり死亡したりすることもあります。
インフルエンザウイルスによっておこる呼吸器の感染症で、主に冬に大流行するVPDです。ふつうのかぜとは重症度が違い、気管支炎、仮性クループ(声を出す喉頭が炎症をおこしてはれる病気)、肺炎などの呼吸器の病気や脳炎・脳症を起こして重症化しやすい病気です。約1~4日の潜伏期の後でまず高熱が出て、だるさ、のどの痛み、頭痛などの症状がでます。声がかれてケンケンとしたせきが出る喉頭炎(クループ)になることもあります。年齢によりますが、頭痛や腹痛などの症状が出ることもあります。熱は4~5日続いて、その間に気管支炎や肺炎をはじめとする合併症がおこることがよくあります。保育所や幼稚園は発症から5日経過していて熱が下がって3日経てば登園でき、学校は発症から5日経過していて熱が下がって2日経てば登校できます。ワクチンは、6か月から13歳未満の方は2回接種、 13歳以上の方は1回接種です。6か月未満のお子様は接種できません。